舞井上流家元の人間国宝・井上八千代(いのうえ やちよ)さんは、能楽師・観世暁夫(かんぜ あけお)さんと結婚し2児のお子さんをさずかっています。
今回は井上八千代さんの娘や現在の様子についても調べてみたいと思います。
井上八千代の娘について
2000年に5代目井上八千代を襲名した井上八千代さん。
毎年、年末年始になると舞妓さんたちが挨拶にいくほど有名な方です。
井上八千代さんは2歳から稽古をはじめ、14歳で名取になり、20歳で祇園の舞踊教師になります。
井上八千代さんが襲名したのは、祖母からだったそうで、4代目がすでに95歳になっていたので、慌てて跡取りになって欲しいと懇願されたそうです。
2013年に紫綬褒章受章、日本藝術院会員に選定され、2015年には(人間国宝)に認定されています。
祖母である4代目井上八千代さん、父であり観世流能楽師・片山幽雪さんも人間国宝です。
井上八千代さんが引き継ぐ「井上流」は日本舞踊の流派です。
幕末に「井上サト」さんによって創始され、京都で発展したことから『京舞』とも言われています。
旦那である暁夫さんは長男で1956年生まれ、お2人は古くから知っている幼馴染で、井上八千代さんと同じ年齢です。
そんな2人の間には娘さんと息子さんがいます。
井上八千代の娘の年齢
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井上八千代さんの息子は、観世淳夫さんで2020年現在27歳です。
父親の暁夫さんを中心とする「銕仙会」に所属し、舞台に立っています。
娘さんは、観世安寿子さん。
2020年現在31歳で、母親の井上八千代さんを師匠とし、「井上安寿子」の名前をもっています。
安寿子さんも母親の井上八千代さんと同じく、2歳で稽古を始めました。
現在は、八坂女紅場学園の舞踊科講師をしており、精力的にに活動されているようです。
結婚についてはまだしていないようなので、孫はこれからといったところでしょうか。
伝統ある家系の娘さんですから、旦那さんとなる方は芸事に精通していることでしょう。
井上八千代の娘は17歳で井上流の名取に
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安寿子さんは1988年に誕生し、父は能楽観世流九世観世銕之丞、母は京舞井上流五世家元井上八千代という名家で育ちました。
2歳から稽古を始め、曾祖母・四世井上八千代に師事します。
3歳の時に、「四世井上八千代米寿の会」で初舞台を踏みました。
2006年、17歳で井上流名取となり、2011年に京都造形芸術大学を卒業します。
2013年には自ら主宰する「葉々(ようよう)の会」を発足し、2015年から「祇園女子技芸学校」を経営する学校法人八坂女紅場学園の舞踊科教師を務めています。
井上八千代の現在
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井上八千代さんは、2016年に大阪でおこなわれた 「至高の華」公演で息子さん・娘さんと共演しています。
ともに人間国宝である2人の芸と、芸の継承を鑑賞できる公演とあって大きな話題になりました。
井上八千代さんは現在京都に住んでおり、「京都市東山区祇園町北側」という八坂神社を含む四条通り北側の一帯がお住まいです。
毎年お正月に 舞妓さんや芸妓さんらがこのお宅に集まり、井上八千代さんに挨拶していきます。
多くの報道陣と写真家が集まり、その様子を報道します。
そして、井上八千代さんの旦那・ 観世暁夫さんが東京出身なので、東京にも家があります。
観世暁夫さんは主に東京で生活しているそうで、いわゆる「別居婚」をしているみたいですね。
東京と京都それぞれに仕事があり、2人は長く会わないことも多いそうです。
しかし、仕事が生きがいですから、それくらいの距離感が合っている、なんておっしゃっています。